「健全な職場に」と会見

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岐阜 池田町セクハラ被害者

 岐阜県池田町の岡崎和夫町長(76)が女性職員に対してセクハラ行為をしていたとされる問題で、26日、同町議会は岡崎氏から提出された辞職願について全会一致で同意し、岡崎氏は同日付で辞職しました。

 この問題については、24日、町が設置した第三者委員会がセクハラ行為を認定し、町長に「辞職相当である」とする調査報告書を提出していいました。報告を受けて同日、町長のセクハラを告発した岐阜青年ユニオンと被害者女性2人が会見を開きました。

 第三者委員会の報告では、昨年10月までの過去10年間に勤務した職員計843名へのアンケート調査(56.3%が回答)と、関係者へのヒアリングを行った結果、20年前から職員や元職員の女性15人に対し、町長室などで職員の手を握ったり太ももや尻、下半身を触ったり、キスしようとしたりなどの行為があったと認定しました。

 報告に対して岐阜県ユイオンの平野竜也顧問は「公平・公正な調査が行われた」と評価。「アンケート結果から、ハラスメント行為者が組織トップの場合、組織内で声を上げることがいかに困難かを示している」「長年にわたるセクハラの被害を幹部職員が把握できなかったこと自体が問題」と指摘しました。

 被害者の女性は、「我慢するのが当たり前とされる職場。上司に相談したが問題視されなかったという人もいた」「職場内での相談がおもしろがってうわさ話にされたことがあった」「町長が辞職しても組織の圧力で個人を委縮させる体質は簡単には変わらない。一人ひとりの意識を変えて、個人が尊重される健全な職場になってほしい」などと語りました。

会見をする岐阜青年ユニオンの平野氏(中央)ら役員 = 24日、岐阜市

 

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