陸自射撃場訓練を再開

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「銃いらない」市民ら抗議

 昨年6月、訓練中に隊員3人の死傷事件が起きた陸上自衛隊日野基本射撃場が22日、中止していた訓練を再開しました。「日野射撃場を撤去し、公園にするみんなの会」の会員ら市民30人は早朝から射撃場前に集まり、「射撃訓練中止」「住宅地に銃はいらない」などの横断幕やプラカードを掲げ、抗議しました。

 陸自第10師団は5月中旬、自治会連合会長を通して訓練再開の知らせを住民に回覧しました。「みんなの会」の佐藤八重共同代表は「昨年10月の再開に向けての説明会は自治会長だけに行い、今回は回覧だけです。住民説明会をしてほしい」と語ります。

 参加者らは、「安全対策をしたと言うが、そもそも想定外のことだった。この先、何が起きるかは分からない」などと語りました。

 訓練再開について、近くの住民や通学途中の高校生、コンビニの利用客ら9人に尋ねると「射撃場訓練再開を知っている」と答えたのは1人でした。谷口直子事務局長は、「今後も『ニュース』発行や毎週スタンディングなどを続けて、粘り強く訴えていきたい」と語りました。

射撃場に入る自衛隊車に向けボードを示し抗議する参加者ら = 22日、岐阜市
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