“あなたのままでいい”

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岐阜 子育て・教育のつどい

 岐阜市で1月28日、「子育て・教育のつどいinぎふ」が行われ、「あなたはあなたのままでいい」と題しNHKドラマ「ひきこもり先生」の脚本を手掛けた梶本恵美さんが講演し約160人が参加しました。実行委員会主催。

 梶本氏は「不登校や引きこもりは一人ひとりその原因やきっかけは違うが、根っこは同じ。当事者だけの問題ではなく、学校や社会のシステムの問題だ」と指摘。ドラマでは、取材で出会った人や学校現場などのエピソードから、普通でいなければならないと追い詰められている子どもたちが声を上げることができない社会を描いたと語り「なぜ、声を上げられないのかを大人一人ひとりが考えてほしい」と呼びかけました。

 土岐邦彦実行委員長(岐阜大学名誉教授)は「教育や子育てで考えなければならないことが凝縮されているドラマだ。制作者という教育や子育ての専門家ではない角度からの話を聞き、新たな視点が得られたと思う」「多くの言葉を用いて理解を得ようとするのでなく魂からの言葉でつながりあえることが大切だ」と語りました。

 テーマ別に開催された8つの分科会には約130人が参加。教員、保護者、子ども食堂や無償塾の支援者など様々な立場で子どもにかかわる人たちの発言を聞き意見交流をしました。

 講演を聞いた参加者から「『強くならないと』ではなく『弱いままでOK』という周囲の環境があることで生きやすくなる」「子どもを幸せにするために、まず自分が生き生きと過ごしたい」と感想が寄せられました。

分科会でトークに加わる梶本氏(正面右) = 1月28日、岐阜市
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