2023ぎふ平和のつどい

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「なぜ戦争への準備なのか~平和への道を探る」

 岐阜市で3日、日本国憲法公布77周年記念の「2023ぎふ平和のつどい」が開かれ、約800人が参加しました。「岐阜・九条の会」などで構成する実行委員会が主催。

 平井花画実行委員長(県ユネスコ協会会長)が開会あいさつし、「今、世界各地で戦争や紛争が起きている。一人ひとりの心に平和の砦を築こう」と呼びかけました。

 ジャーナリストの望月衣塑子さんは「安保三文書決定、戦争できる国へ突き進む岸田政権」と題して「政府が戦争できる国へと大きく舵を切る中、マスコミはウクライナの戦争を報じても日本での軍拡についての可否を報じることはない。ALPS処理水の海洋放出に対して水産物輸入の全面停止をした中国批判や台湾有事をあおる記事にあふれ、こぞって政府の軍拡をアシストしていることに危機感を抱く」と語りました。

 京都精華大学准教授の白井聡さんは「ウクライナ紛争以降の世界秩序」と題して、「ウクライナとロシアの戦争は今やG7体制とグローバルサウスとの構図となりグローバル南北戦争といえる。崩れようとしているアメリカの軍事力支配を維持するために岸田大軍拡は行われた。戦後日本の対米従属から本気で脱却することが必要だ」と語りました。 

 2人は講演の後に「グローバルサウスの国々に向き合うために必要なこと」「戦争させない世の中にしていくためのメディアの姿勢」などを話題に対談しました。

 会場ロビーでは「〈新たな戦前〉に直面する沖縄~琉球弧の島々」と題して写真や沖縄の地元新聞など約45点が展示されました。

 参加者アンケートには「嫌中感情の怖さが分かった。対話が必要だ」「アメリカのための戦争に巻き込まれることを拒否する政権と市民の覚悟が問われている」と感想が寄せられました。

対談する望月氏(左側)と白石氏(右側) = 3日、岐阜市

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