日本共産党可児市議団
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だれの為、リニア新幹線。説明会と実験線の視察

夢 のリニア中央新幹線が 可児市を通る?!

《誰のため? JR東海のリニア中央新幹線》
 
 時速500キロで地下のトンネルを疾走し、名古屋〜東京間を40分で結ぶという、
“夢の”「リニア中央新幹線」建設の説明会が行われ、約500名の聴衆が参加した。可児市域からも、自治連合会役員さんや可児市職員、また岐阜県議や可児市議などが参加していた。東濃地域の日本共産党市議や伊藤けんじかに市議も参加。これは、多治見市内の産業文化センターで5月25日に、リニア新幹線推進期成同盟が主催したもの。

《中国の上海市で、リニア鉄道が営業中》
 
 海外での商社マン経験のある市民が、伊藤けんじ市議に教えてくれた。中国・上海市にもドイツ製のリニア列車が地上(高架)を走行しているという。上海空港と市の駅を最高433キロのスピードで走り、風きり音、音響がすごいという話だ。(車内は、ゴッーという程度だとか、乗車時間は約7分。)

5月25日JR東海の 建設工事説明会

 「リニア中央新幹線」説明会・・・多治見市内 5月25日

 JR東海のリニア事業推進本部からの説明があり、その後、質疑応答。
 詳しい鉄道路線のコース確定は今秋以降とのことだ。質問の回答は、一般的で模範解答だ。会場からは、東濃ウラン鉱床を掘り抜く危険(放射能問題)はないか、電力供給は足りているか、建設残土では黄鉄鉱などの酸性水が溶け出す問題は大丈夫か、建設に伴う地下水脈の異変で被害が生じないかなど、生活環境や自然環境に関わる不安や疑問が出された。建設工事で被害を生じた場合には、“現行法に基づいて”対処する旨を回答したのが、印象的だった。リニア鉄道で生じる被害とは、現行法の想定範囲なのだろうか?「原発過酷事故」の被害補償と同様、大変心配だ。

「山梨リニア実験線」の 建設現場を視察

《リニア実験線・延伸拡張する建設現場を、市民と視察》
 
 5月22日、伊藤市議は「リニア問題を考える恵那市民の会」に参加し、山梨リニア実験線の延長工事現場を視察した。(可児市からは、伊藤けんじ市議が代表参加)笛吹市の党市議が一行を案内し、佐々木けんしょう衆院議員秘書も同行した。

 恵那市役所前を朝8時に出発、午前は山梨県笛吹市の建設現場へ。午後には市役所石和支所をお借りして、市役所担当部局(土木課長ら)から、住民の声と地元の立場で取り組むとの話を聞いた。
 市長さんの指示は、「住民が後で馬鹿をみることがないように」というものだった。住民の声に耳をかたむける姿勢に感動した。

 現場視察で知った問題点は、住民生活環境の激変が第一だ。日照(巨大橋の日陰)や風も場所により問題だが、流域の減水・渇水問題は深刻だと思う。トンネルの掘削工事が、地下水脈を壊し、一日に1万8414トン(㎥)もの地下水が噴出、その上流域では水の枯渇が発生したままだ。

《巨大な自然破壊の代償は、だれが払うことになるのか》
 
 可児市では、東海環状自動車道の「トンネル工事」で、酸性水発生や噴出水問題を経験ずみだ。掘削残土の捨て場問題は別に問題になる。山梨実験線では160万立方bもの残土を谷を埋めて捨てた。決して他人事では居れないのだ。

 新聞等報道によれば、JR東海リニアの新型車両L0系は、5両編成で129b・252名が乗車できるとのこと。前後50キロb程に伸びた実験線を時速500`で走行、2027年開業にむけて、試験走行を開始する。
(レポート、解説は伊藤けんじ可児市議:文責)

 

 

 

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