日本共産党可児市議団
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とみだ牧子

とみだ牧子活動レポート

2013とみだ牧子の議会質問、核融合研、給食の放射能測定拡充を

重水素実験の影響は

 土岐市にある核融合科学研究所は、新たに重水素を使ってプラズマの温度を上げる実験を計画している。しかし重水素実験では、放射性物質の三重水素(トリチウム)と放射線(中性子)が発生する。
 実験中に過酷事故が発生した場合、可児市への影響はないのか。

【総務部長】
 この実験は、プラズマの性能向上の実験で、発電のための核融合の実験ではない。
 実験中に震度4以上の揺れを感じた場合は、自動で電源が切れて、プラズマが消える。実験装置が破損した時は、装置中に空気が入り、この場合もプラズマが即座に消える。いずれの場合も、プラズマが消えるので、トリチウムと中性子は発生しなくなると聞いているが、市としても今後の動向を注意深く見守りたい。

《解説します・・・・・・・・・・・・・》

 重水素実験については、3月28日に、土岐・瑞浪・多治見の三市と岐阜県が核融合科学研究所と環境保全協定を結びました。
 重水素実験は、1回3秒間の実験を9年間にわたって、最大3186回行う予定です。核融合研では、実験開始の平成27年度までに、トリチウムを除去する装置を完成させるとのことです。岐阜県と東濃の三市は、住民代表と有識者が参加する安全監視委員会を設置する予定です。

学校給食食材の 放射能測定検査の拡充を

食材の放射性物質測定の拡充を 可児市に要求》

 平成24年4月から、可児市でも、学校給食食材のヨウ素131、セシウム134、セシウム137の3核種を外部に委託して、月1回測定している。
 検査対象になっていない幼稚園や保育園の給食食材についても、放射性物質の測定を望む声が保護者からあがっている。
 この不備を改善して、可児市の子ども達が、安心して集団給食を食べさせるようにするには、市で「ゲルマニウム半導体検出器」を購入し、検査体制を敷けば可能だ。
 こうすれば、学校給食食材検査の回数も拡大できるし、幼稚園・保育園の給食食材検査もできると思うが、どうか。

【教育委員会事務局長】
 市では、年間約100件の食材検査を行っているので、回数の拡大は考えていない。

【健康福祉部長】
 幼稚園・保育園の給食形態は、自園調理が13、業者委託の園が5となっている。各園とも、できる限り影響の小さい産地の食材を使用するよう努力している。今のところ、機器を購入する考えはない。


【高齢者福祉の後退は、許されない】

 昨年4月から介護報酬が改定され、訪問介護の生活援助時間が短縮された。それまで60分だったのが20分から45分に短縮された。また、可児市では、介護者激励金等の5福祉事業が廃止されたが、介護を受ける市民に影響はなかったのか。

【健康福祉部長】
 訪問介護の時間区分の変更で、介護保険利用料が上がった、ヘルパーとのコミュニケーションの時間が減ったという意見もあるが、特に問題がないという意見が71%だった。ホームヘルプ事業所からは、介護報酬が減った、今まで通りの介護ができなくなったという意見もあったが、45%は問題はないと言っている。
 
《解説・・・・・・・・・・・・・・》

 生活支援時間の短縮について、市側は問題はなかったと言っていますが、平成24年度の介護保険事業補正予算では、サービス給付費を2億円も減額しています。
 高齢者が増加し、介護認定者も増えているのに、見込み通りに介護サービス(給付費)が使われないということは、「介護保険が利用しにくい」ということの証明ではないでしょうか。
 今後、政府は軽度者が介護保険サービスを使えないように、生活援助を保険から外そうとしています。
 ますます「保険あって介護なし」の状況が進もうとしています。

 

 

 

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